小さな秋ーノシメトンボと青い空

サルスベリのこずえに熨斗目蜻蛉(のしめとんぼ)がとまっています。

ノシメトンボは、あまり赤くならない赤とんぼです。特に、そのメスはあまり赤くなりません。

それでも、ノシメトンボは、赤とんぼの仲間では、いちばん大きなとんぼです。

下から見上げると、木のてっぺんのノシメトンボは、秋の空を背景にして、熨斗目模様(のしめもよう)の翅(はね)が、透(す)けて見えてきれいです。

いよいよ秋の気配(けはい)がただよってきています。



 「染めあへぬ 尾のゆかしさよ 赤蜻蛉(あかとんぼ)」 (与謝蕪村