霧多布岬のクリンソウとエゾシカ

根室と厚岸の間の太平洋岸に少し突き出た半島があります。この半島の先端が霧多布岬です。


その断崖の上の林にクリンソウがひっそりと咲いていました。


クリンソウ九輪草)(学名:Primula japonica)は別名をナナカイソウ(七階草)、シチジュウソウ(七重草)、ホウトウゲ(宝塔華)といいます。日本では九輪草と言った名前が付いており、日本が原産地となっているそうです。

開花時期は6月〜8月。花色は赤紫色、白色。花が大きく美しいため山野草として人気があり、庭に植えられることも多い。クリンソウ九輪草)の名前の由来は、花茎を中心に円状花がつき、それが数段に重なる姿が仏閣の屋根にある「九輪」に似ていることから付けられたようです。

日本では北海道〜本州、四国の山間部に分布するとのことです。

クリンソウの咲いていた林の先は広い草に覆われた断崖上の大地となっていて、エゾシカの群れが歩いていました。


エゾシカはその名の通り、世界でも北海道にしか生息していない野生生物で明治初期の乱獲や大雪などの影響により、一時は絶滅寸前まで激減したそうですが、その後の保護政策により、ここ30年ほどでエゾシカが急増。現在は道内全体で推定60万頭以上が生息しているといわれています。


以下の写真は、キヤノン望遠ズームレンズEF100-400mmF4.5-5.6L IS USMをCanon EOS 7D Mark II に装着し手持ち撮影しました。