秋の空

秋もふかまってきました。天高く芒の穂もゆれています。広葉樹は、枯れ葉を落として冬に備えようとしています。この時期にいつもヴェルレーヌの枯葉の訳詩が頭を過ります。「秋の日の ヴヰオロンの ためいきの 身にしみて ひたぶるにうら悲し。 鐘のおとに胸ふたぎ色かへて涙ぐむ過ぎし日のおもひでや。 げにわれは うらぶれて ここかしこさだめなくとび散らふ落葉かな。」(上田敏海潮音』より )