手賀沼遊歩道の桜も満開です。満開の桜の木にシジュウカラが飛んできました。シジュウカラは、桜の花とか蜜などは、関心がなくて、その近くを、飛んでいる虫に興味があるようです。枝から枝に飛び移りながら、鋭い目で虫を狙っています。空中でキャッチして、食べようとしていましたが、フライング・キャッチは、不得手のようで、途中であきらめたようです。3枚目の写真に虫が写っています。
満開の桜の中を歩いていると、あまりの華やかな光景に、戸惑う自分を感じます。
春愁(しゅんしゅう)の思いでしょうか?
そんな時、私の脳裏に、三好 達治の詩が蘇(よみがえ)ります。
甃(いし)のうへ
三好 達治
あはれ花びらながれ
をみなごに花びらながれ
をみなごしめやかに語らひあゆみ
うららかの跫音(あしおと)空にながれ
をりふしに瞳をあげて
翳(かげ)りなきみ寺の春をすぎゆくなり
み寺の甍(いらか)みどりにうるほひ
廂廂(ひさしひさし)に
風鐸のすがたしづかなれば
ひとりなる
わが身の影をあゆまする甃のうへ