赤とんぼ(アキアカネ)の産卵

弁天下の道路の水たまりに「赤とんぼ」が、産卵していました。オスとメスがくっついた状態で、産卵場所をさがしています。この近くの収穫の終わった「田んぼ」には、水たまりの残った田がありません。彼らが、やっと見つけたのが、車がいっぱい通る道路の水たまりです。

「赤とんぼ」と呼ばれるグループ(アカネ属)は日本に20種ほどいて,そのうち水田を主な生息地としていて,どこでも見られる代表的な「赤とんぼ」としてアキアカネノシメトンボがあります。

 アキアカネノシメトンボも稲刈り後の水田に産卵しますが,両者は産卵方法が全く違うのです。ノシメトンボは、空中から卵をばらまきますが,アキアカネは,必ず水たまりのある場所で産卵し,尾端を水際の泥に付着させて産卵します。

この赤とんぼは、アキアカネです。オスとメスは、協力してオスが上にメスが下になって、懸命に、何度も何度も、水たまりに産卵しています。

でも、この水たまりは、晴天が続けば、すぐに干上がってしまうのです。産卵場所として、最悪の環境です。ここに産み付けられた卵は、多分、全滅することでしょう。

近頃は、ノシメトンボは、よく見かけますが、アキアカネは、あまり見かけなくなりました。

田園環境の変化で、子孫繁栄を期待できないアキアカネが、とても哀れで可愛そうで、これ以上撮影し続けることはできませんでした。