新春に飛ぶオオヒシクイ

正月4日の午後、霞ヶ浦江戸崎入干拓地(かすみがうらえどさきいりかんたくち)のオオヒシクイたちは農道で休んでいました。


ところで現在ヒシクイがエサ場にしている水田は、戦前は、広い湿地帯で、多くのガンやカモが渡来していたそうです。1939年江戸崎入干拓事業が始まり1957年に完成したとのことです。

当然、多くのガンやカモの渡来地の環境変化は大きく、ヒシクイに関しては、1985年までは、1〜2羽の飛来情報はあるものの、霞ヶ浦でまとまった数で初めて確認されたのは1985年であり、最大羽数は34羽だったそうです。

その後徐々に増え続け、近シーズンの現在までの最大羽数は123羽だそうで過去最大とのことです。



さて、農道で休んでいたヒシクイたちは、この水田を見晴かす堤防に、多くの見物人が訪れたためか立ち上がって首をのばし警戒態勢に入りました。

そのうちの一部のオオヒシクイが飛び立ちました。

上空を旋回して仲間のために周囲の環境を確認しているようです。

何度も旋回して安心したのかこの1団は農道近くの田圃に降り立ちました。

新春の青空を編隊を組んで飛ぶ天然記念物のオオヒシクイたちは、新春を寿ぐようないい気分にさせてくれました。



こいつぁ〜春から縁起がいいわぇ〜