早朝に飛び立つマガンの大群ー伊豆沼

鳥獣保護区1455haの宮城県の伊豆沼・内沼は、マガンをはじめ、たくさんのガンが越冬する湖沼です。

飛来数は年々増える傾向で、平成27年11月20日には13万7千羽を数えているそうです。

伊豆沼・内沼をねぐらにしたマガンの大群は朝、日の出とともにいっせいに飛び立って、周辺の水田に採餌に向かいます。

この時の羽ばたき音や鳴き声をともなう光景は、まさに壮観で、マガンが一斉に飛び立つときの羽音と鳴き声は、環境省の「残したい‘日本の音100選‘」にも選ばれています。

平成27年11月22日の朝、5時30分ころまだ明けやらぬ時から、マガンの大群が飛び立ち始めました。

東の空が、利休鼠(りきゅうねず)、梅鼠(うめねず)東雲色(しののめいろ)曙色(あけぼのいろ)と太陽の上昇につれ時々刻々と推移していく中、マガンの大群が続々と飛び立っていきます。

その5時30分ころから朝日が雲間から顔を出す6時30分ころまでのマガンの大群の飛び立ちの光景を伊豆沼の獅子ヶ鼻(ししがはな)の堤防から撮影してみました。

とても感動する陶酔の1時間でした。



「よもすがら 寝ざめて聞けば 
      雁がねの 天つ雲井を 鳴きわたるかな」 (良寛和尚)