一面の赤い実から顔を出すヒヨドリ

正月を過ぎ、いよいよ寒くなってきました。

二十四節気のうちの「小寒」を過ぎ「大寒」を迎え「立春」にいたるまでの30日間を「寒の内」といい一年中で一番寒い時期なのです。

市川市の「じゅん菜池緑地」にある「じゅん菜池」の岸辺に、赤い実をたわわにつけた枯れ木が冬の気を払うように茂っています。

暗い冬の風景の中に、ぽつんとここだけ明るい赤い色で染めています。

まるで、冬の隣の「春」を待っているように!


「冬来たりなば、春遠からじ」は、イギリスの詩人パーシー・シェリーが1819年に詠んだ詩集「西風の賦(にしかぜのふ Ode to the west wind)」の5節の最後にある言葉として知られています。

「荒々しい西風は秋の息吹で、枯葉が舞うが、種を吹き飛ばし、やがて妹の春風が吹くと、眠れる大地を呼び覚まし、木々のつぼみに生気を吹き込む」と詠(うた)っています。


風よ、予言のラッパを吹き鳴らせ

The trumpet of a prophecy! O Wind,

冬来たりなば春遠からじ

If Winter comes, can Spring be far behind?


この赤い実はタチバナモドキ、カザンデマリなどのピラカンサか、ウメモドキなのか、私には区別できませんが、この赤い実の影からひょこんとヒヨドリが顔を出しました。

そこから「春」に「こんにちわ」と言わんばかりに!