一松海岸のミユビシギ

一松海岸(ひとつまつかいがん)は九十九里浜の南端部に位置しています。

この海岸は、現在、海岸浸食の被害が深刻化しています。台風の接近に伴う高波が大きな要因の一つで砂浜は後退し海岸があちこちで崩落しています。

その遠浅の砂浜の波打ち際をミユビシギの群れが、走り回りながら、貝類や甲殻類、昆虫類などを捕食しています。

寄せては返す波の移動にあわせてこの群れも移動します。

この光景はいつまでも続きます。

ミユビシギは、この集団行動を一日中くり返しているようで、一日に走る距離は数十キロにもなるそうです。

可愛いミユビシギたちを見ていると、楽しいので、つい見とれてしまって時の経つのも忘れてしまいます。

たまには、ぼんやり太平洋の岸辺を見ているのもいいものです。


「打よする 波や千鳥の 横ありき」  (与謝蕪村