水を蹴立てて飛び去るビロードキンクロ

ビロードキンクロ連載第4回目「水を蹴立てて飛び去るビロードキンクロ」を掲載します。

日の出海岸で採食していたビロードキンクロは、ふいに、水を蹴立てて飛び立ちました。

それと同時にあたりにいたスズガモも飛び立ちました。

体の重いビロードキンクロたちは、自ら直ぐに浮上できないため、水を蹴立てて助走して飛び立ちます。

飛行途中で3羽合流して仲良く飛んでいきました。

これでビロードキンクロの連載は終わりです。

そろそろ鴨たちも北帰行する時期になっています。


 「引鴨や 朝和(あさなぎ)つづく 舟のみち」 (胡準 「はたけせり」)

      
注:引鴨(ひきがも):春の季語で、春先にカモが北方へと飛び去ることをいう。
注:朝和(あさなぎ)=朝なぎ(凪)=あさなぎ=海岸地方で海風と陸風が入れ替わるときに起こる風の無い状態