エサを漁る夏羽に変身したクロジ(オス)

この深山にはコマドリコルリゴジュウカラなどの他にクロジも藪に潜んでいるようです。

クロジも藪の中から姿を現しました。

クロジは、春になると、夏羽に変わります。このクロジ(オス)は、茶色の混ざった冬羽から、きれいなグレーの夏羽に変身して、「いぶし銀」の素敵な姿になっています。

クロジは、従来、生息地が、日本周辺の狭い地域に限定されていたため、日本固有種と思われた時もあったようです。(参考 英名:Japanese Grey Bunting 日本の灰色のほおじろ)そのため、世界的には珍しい鳥とされているようです。

近年、確認されているのは、主に北海道や本州の日本海側、国外ではカムチャッカ半島南部からサハリン、千島列島で繁殖し、冬期は関東地方から九州、南西諸島に移動するとのことです。

クロジは警戒心の強い鳥なので人の気配を感じるとすぐに藪に逃げ込みますし暗いところを好む鳥で、姿も黒いので目立たないので観察しにくい野鳥のひとつです。

今回は明るいところに姿を現したので、よく観察できました。