五月晴れの空を飛ぶブッポウソウ

松之山温泉付近の五月晴れ(ごがつばれ)の空をブッポウソウ=絶滅危惧IB類(EN)(環境省レッドリスト)が飛んでいます。

仏法僧(ぶっぽうそう)は、聖徳太子の「十七条の憲法」の二条目に示されているように「仏教三宝(さんぽう)」なのです。

曰(いわ)く


篤(あつ)く三宝を敬(うやま)へ。 三宝とは仏法僧なり。


鳥のブッポウソウの名の由来は、青緑色の美しい羽をもつこの鳥こそ「ブッポウソウ三宝」を鳴く奇跡の鳥にふさわしいと考えられ、長くコノハズクの鳴き声と混同されてきました。

昭和になって、この差異が認識され、今では、声のブッポウソウはコノハズクであり、ブッポウソウは、姿の仏法僧となりました。

その美しい鳥のブッポウソウが松之山の上空を飛んでいます。

松之山温泉上空でありがたい仏(ほとけ)の光景が展開されています。


「仏法僧 翼の紋の 翔(か)けて見ゆ」     (水原秋桜子