奥日光のゴジュウカラ

中禅寺湖畔の太い木の幹に取り付き、上下左右に素早く動き回って、樹皮の間にいるクモや昆虫などの餌を探し回っているゴジュウカラがいました。

ゴジュウカラは、登って行くときはもちろん頭を上にしますが、下がるとき木の根元に頭を向け下がることもできます。

このような下がり方ができる、木の幹に取り付く鳥は他にいないようです。


ゴジュウカラは、大きそうに見えますが、実際はスズメより一回り小さくて、体長約13cmでありシジュウカラ科ではなくゴジュウカラ科の鳥で細目のクチバシに目の黒いアイライン、背が灰色・お腹が白色で、短い尾羽が特徴の留鳥です。


非常に活発で、とても、すばしこい鳥で、樹の表面をまるでキツツキのようにすばやく移動し、虫や種子などを食べます。

脚の力は非常に強く、鋭く頑丈な爪で、樹上を上下の区別なく忍者のように頭を下にしても動くことができる、すごい野鳥です。


ゴジュウカラの名前の由来は諸説あるようですが、「野鳥の名前」図鑑(安部直哉著)によれば

むかしは四十歳で初老、五十歳で老人であったので、ゴジュウカラのグレーの羽衣を老人に見立てて名づけられたそうです。


このゴジュウカラも下向き上向きと自在に動き回って忙しそうにしていました。


「むずかしや どれが四十雀 五十雀」   (小林一茶






参考:以前撮影した逆さの状態から飛ぶゴジュウカラ