干潟のソリハシシギ

ソリハシシギが、干潟を歩いています。その脚の動きはまるで酔歩(ランダム・ウオーク)のようです。予想のつかない歩き方です。この動きを見ていると、ノーベル経済学賞のことを思い出しました。
酔歩の運動を分析することにより、伊藤の補題(伊藤のレンマ)が生まれ、それを基礎として、オプションの価格評価式であるブラック-ショールズ方程式が生み出されて、現代金融工学の基礎ができたことを・・・
目の前のソリハシシギは、こちらの思考と何の関係もないような顔をして、葭原に消えてゆきました。