日光山輪王寺のヤマユリ

日本は百合の宝庫といわれています。日本に生息するユリの「最大のユリ」がこのヤマユリです。「百合の王様」といわれ、明治時代に来日した外国人に絶賛されて、日本の輸出品となったため、それまでどこの山にも見られたヤマユリは、球根から掘り起こされ、今では、あまり見かけなくなったそうです。「ユリの女王」と言われるカサブランカもこの百合の改良種のようです。掲載のヤマユリは、奥日光の帰り道に門跡寺院(もんぜきじいん)の日光山輪王寺に立ち寄った時に、自生するヤマユリを見つけて撮影しました。

「涼しやと風のたよりをたづぬれば繁みになびく野辺のさゆり葉」『式子内親王集』より

「山百合や 水迸(ほとばし)る 龍の口」(正岡子規