葭原で鳴くオオヨシキリ

彼方此方の葭原で、オオヨシキリが、囀っています。声の割にはあまり、姿を現しませんが、時々、葦の先端で大きな赤い口を開けて、囀る光景に出くわします。

"よしきり"という言葉は、オオヨシキリ、コヨシキリの両方を含みますが、普通は、オオヨシキリを指している場合が多いのです。

室町時代から、"よしすずめ"の名で知られ、安土桃山時代では、"よしどり"、"よしはらすずめ"、"あしすずめ"の名が見られ、江戸時代前期から"よしきり"と呼ばれ、江戸中期では、"おほよしきり"と"こよしきり"とは区別されるようになったそうです。

今日も、大きな声で自分のなわばりのソングポストで、囀っていました。いよいよ、夏ですねぇ〜。


「蘆原の 中に家あり 行々子(ぎょうぎょうし)」 (正岡子規
                (注)行々子は、ヨシキリの別称