潮待ちのキアシシギ

引き潮時の干潟の杭に、キアシシギがとまって、潮が引くのを待っています。杭の上で、暑さをこらえていますが、時々、ピーィピィーと鳴いています。早く干潟が現れて、すぐにでもエサを食べたいからでしょうか?
待ちきれないで、鳴いているのかもしれません。

焦らなくても、潮の流れは早いので、もうすぐ、砂地が現れることでしょう。

キアシシギたちは、秋の渡りの中継地のこの干潟で、しっかりエサを食べて越冬地に旅立つ準備をしています。
暑い夏の日が続いていますが、時はまっしぐらに秋に向かって動いているようです。


     秋来ぬと 目にはさやかに 見えねども
               風の音にぞ 驚かれぬる 
           
              藤原敏行 (古今集・巻四、秋上、一六九)