冬の鷹チュウヒ葭原に舞う

12月最初の日曜日、葭原(よしはら)を代表する猛禽(もうきん)のチュウヒを撮影するため、利根川下流にやってきました。朝寝坊したので、お昼近くに、現地に到着しました。

最初トビが近くで旋回してくれましたが、チュウヒは、なかなか出てくれません。やむなく、コンビニで買った弁当を食べていると、猛禽が飛んで来ました。また、トビか?と思っていたら、飛び方が少し違います。翼を浅いV字に保ちながら近づいてきます。

チュウヒです。

だんだん近づいてきます。やきもきしながら、弁当を食べるのを中止して、弁当と箸をあわてて、イスの上において、近くに置いてあったカメラを構えました。

かろうじて間に合いました。チュウヒは、遠くからこちらを見ながら、悠然と目の前を通り過ぎていきました。その後、旋回しながら、下を注視していましたが、この近くの葭原では、獲物を見つけられなかったようです。


チュウヒは、絶滅が危惧されている鷹で、環境省レッドリストで、滅危惧IB類(EN)に指定されています。

私は、毎年、撮影していてお馴染みの鷹なので、少し意外でした。よく考えてみると、生息環境が葭原なので、全国的な葭原の減少が、影響していると思われます。


利根川下流の葭原も今ではチュウヒにとって貴重な場所になっているようです。