干潟のハマシギ

「わすられむ 時しのべとか 浜千鳥 
       ゆくへもしらぬ 後をとどむる」          古今和歌集(よみびと知らず)



和歌で、浜千鳥(はまちどり)は、ふるさとを遠く離れ、そこに残した人々を偲(しの)ぶ心情(しんじょう)が描かれ、行方(ゆくえ)を導きだしているようです。

干潟にハマシギの群れがいました。
干潟をゴカイや貝などを探しながら歩き回っています。
もう夏羽になっていてお腹が黒くなっています。

ハマシギは、チドリ目シギ科で全長21センチの旅鳥または、冬鳥で全国に飛来します。
群れで生活していて飛ぶのも休むのもみな一緒です。

サハリンで繁殖し日本を通過する亜種ハマシギは、個体群が小さく絶滅が心配されていて「2014レッド データ ブック」(環境省 編)によれば準絶滅危惧種(NT)に指定されています。