今年も手賀沼遊歩道にツグミがやってきました。まだ、きたばかりなので、警戒心が強く木にとまっても落ち着きがなく、すぐに飛び去ってしまいます。ツグミを見ると、冬の到来を感じますね。
ツグミの「クィ、クィ」という鳴き声を聞けるのは、秋も深まった11月ころです。シベリアで繁殖したツグミが、秋、日本海をこえて、北陸地方にやってきます。それから、全国にちらばって、関東にもやって来るようです。
もう少しすると、地上でエサを探すツグミも、間近に見ることができることでしょう。
ツグミは、その肉が美味だったために、多くが「カスミ網」などで、捕らえられ、昭和22年にカスミ網猟が禁止されるまで、おびただしい数のツグミが犠牲になりました。「釣りツグミ猟」では、ケラを糸につないで、猟をしたので、両者の利害が対立する場合に、「ツグミよろこべば、ケラ腹立つ」などの慣用語ができたそうです。
「つぐみこそ 悦(よろこ)べ
はらや 立ちけらし」 (松永 貞徳)